「出っ歯(上顎前突)」は、前歯が前に突き出ている状態を指します。出っ歯(上顎前突)は2種類に分類され、上顎全体が前方に突出しているケースと、前歯のみが前方に突出しているケースがあります。
歯が前に突出しているため、見た目が気になったり、口が閉じづらかったりします。また、上の前歯が出ている印象が強いと思いますが、下顎や下の歯が小さいため相対的に出っ歯の様に見えている場合もあります。
下顎の成長が不十分であったり、顎の発達と歯の大きさが不均衡であったりなど先天的な原因と、口呼吸や習慣による後天的な原因が考えられます。後天的な原因には、口呼吸に加えて舌癖(舌で前歯を押す)、うつぶせ寝をしている、爪を噛むなどが挙げられます。出っ歯(上顎突出)の原因は、3割が遺伝、7割が舌癖や習慣と言われています。
出っ歯(上顎突出)は、インビザラインの適応となる場合があります。しかし、出っ歯に他の要因(歯が深く嚙み合ってしまう「深噛み」や口元が前に突出している「上下顎前突」など)が組み合わさると、治療の難易度が上がります。


| 治療期間 | 1年11カ月 |
|---|---|
| 治療内容 | 上顎左右4Ext(4番目の歯を抜歯)、下顎左右8Ext(親知らず抜歯) インシグニア デイモンメタル(デジタルシミュレーションによるオーダーメイド矯正)、TAD使用(歯科矯正用アンカースクリュー) |
| 費用 | 93万5千円 |
| 副作用・リスク | 痛み、虫歯、歯周病 計画通りに進めるために、アライナー(マウスピース)の装着時間を確保する必要がある。 |
| 年齢性別所在 | 15歳女性、香川県 |
出っ歯(上顎前突)の原因の多くは舌癖や習慣などの後天的な問題であるため、矯正器具を付けるだけではなく舌癖や生活習慣を改める必要があります。成長期の子ども場合は、出っ歯になる前に予防的に歯列矯正を開始できる可能性があります。そのため、小児の矯正歯科を積極的に実施しているクリニックを検討しても良いでしょう。